年末年始に、Amazonプライムで見た映画の覚書きです。
9連休の長いお休みで、何本観たかな・・・9連休あっても、後半からは仕事をぽつぽつ始めたので、実際見れたのは4~5本でしたでしょうか。
万引き家族
2018年の公開当時、かなり話題になりましたね!
何といっても、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したのですからして。
あらすじ
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。
足りない生活品は、万引きで賄っていた。
社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。
だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。
ずいぶんざっくりとしたあらすじです^^;
やや足りない部分を補いますと、彼らは初枝の年金と万引きのみで暮らしている訳ではなく、夫婦は働いています。ただ、給料は安そう。
5人が生活していくのに足りない部分を、万引きや軽犯罪で補てんしているのでしょう。
かなり話題になった映画ですし、ご覧になった人も多いかもしれませんが、ここからはネタバレ含む感想ですので、読みたくない人はスルーしてください↓
実は、正直な話、この映画がなぜそんなに高評価で、カンヌでパルムドールまで取ったのか、私には理解できなかった・・。
それが、見終わった後の一番の感想でした。
『つまらない』と言っている訳ではなく(私はノンストップで引き込まれてこの映画を観ました)、高評価される部分がどこなのか・・・いまいちわからなかったのです。
おかげで、「万引き家族が高評価の理由」を、検索までしちゃいました^^;
この映画は、社会派なのか・・?日本における貧困とか、教育の限界や福祉の影とか、そこにスポットをあてている・・?
いや、別にそんな感じでもない。
かと言って、「血の繋がりのない、疑似家族にも、強いキ・ズ・ナ!」と訴えている感じでもない。
情のある部分と、非情な部分が混在していて、どの人物もとらえどころがない・・。それが人間の本質、と言ったらそれまでだけど、観ている私には、上手く噛み砕けない。
治と信代は、子供たちに対して、愛情深い両親に見えるけれども、万引きをさせるとか、学校に行かせないとか、根本的な部分での愛情はない。
暴力やネグレクトをしている訳ではないけれども、「犯罪をやらせる」というのもまた、虐待の一種なんじゃないか。
人間というのは、清濁併せ持っているものですが、この映画の登場人物は、その「善と悪」のふり幅が大きすぎて、どうしても『なるほどね』と、受け入れる事ができなかったなー・・・共感/理解ができなかった。
『世の中、色々な人や生活があるからね』というのを見せたい映画だったのかなあ・・・?
登場人物の演技は素晴らしかったです。
特に妻役の安藤サクラ。
この女優さんの他のドラマや映画をほとんど見たことがなく、先入観なしの状態で観ましたが、とても自然な演技でした。
犯罪や貧困など、割と悲惨な題材を扱っていますが、鑑賞後の感覚は悪くはないです。
そして、一般的に、レビューはとても良い映画です!
私も、面白く観ましたよ。