人生真ん中あたり

長い人生、今がちょうど真ん中あたり。

伊豆温泉旅3 ランチと紫陽花苑

先月の、2泊3日のコロナ下での温泉旅。


宿に入ってからはずっと「おこもり」していましたが、行きと帰りに、ランチと少しの観光をしてきました。


ランチについては、事前に調べた、テラス席完備のお店にしよう、と思っていました。


静岡県は感染者数が都心部に比べて、圧倒的に少ないですが、それだけに埼玉から来た観光客(私)が、接客業の人にいやな思いをさせたくなくてね・・・。


行きでランチをいただいたのは、ティールーム赤い屋根


駅から少し離れていて、車でなければ来れない場所ではないでしょうか。


その分、立地は申し分なく・・・海の見える高台に、テラス席。とっても素敵な雰囲気でした!

テラス席には他のお客さんが誰もおらず、貸切状態でしたよ~。


そして、6月中旬のこの頃は、紫陽花がちょうど見ごろとのこと・・・


せっかくなので、帰る日には、紫陽花を見に行きました。


旅館から車で20~30分の場所にあるニューヨーククラブミュージアム&フラワーガーデン。以前は、伊豆四季の花公園という名前だったらしいです。


美術館やカフェ、フラワーガーデンが併設された複合施設で、コロナがなければとっても混んでいる場所だったと思います。


すぐそこが海。


この中に、紫陽花専用の「あじさい苑」があるんですよ。

私が行った時は、ちょうど見ごろでした。もしかして、一番美しい時だったかも?^^


あらゆる種類の紫陽花が咲いていました。


フチがやや白っぽい、細かな花が集まった紫陽花。


レースが折り重なるような、華やかな種類も。


こんな時期でなければ、たくさんの観光客が来ていたでしょう・・・良いのか悪いのか、ほとんど人とすれ違うことなく、ゆったりと紫陽花見物ができました。

敷地内カフェは、テラス席も併設。種類は少ないですが、ランチもやっておりますよ。

どこもかしこも閑散としていて、個人的には快適で嬉しいですが、施設にとっては大変な時期が続いているんだなあ・・・。


県外の移動が解禁となってからも、また関東の感染者は増えていて、コロナはけして終息した訳ではない、というのを日々意識します。


でも、ずっと家に籠って"自粛"する事にも、限界があると思います。


コロナがある世界で生きて行くために、どう行動していくか。対策を取り入れて生活しなければ。今の所は、徐々に「これなら大丈夫」って部分を増やしていくしかないのかな。


思い切って行って見た伊豆旅でしたが、思ったよりも「コロナ対策しつつの行動」ができたのでは・・と自画自賛。


またどこかに行きたいなあ・・・このまま事態が悪化する事がなければ、次は、仕事を兼ねた旅になるかな^^

伊豆温泉旅2 食べ物編

伊豆と一口に行っても、温泉が点在していて、熱海から下田まで、選択肢は多数あります。


これまでは伊豆高原に行く事が最も多かったですが、今回は伊東に泊まりました。



ここは、食事がとっても美味しそうでねえ・・・それも、この旅館に決めた理由のひとつ。コンセプトは「和のオーベルジュ」ですと。Oh~・・


実は、食事はかなり楽しみにしていました^^


2泊なので、2日間とも違うメニューになります。


お刺身が新鮮なのはもちろんですが、八寸からデザートに至るまで、どれも美味しく、楽しんでいただく事ができました^^


健忘禄代わりに、だだーっと載せます。


1泊目 夕食


食前酒と八寸


椀物


おつくり

私はウニが苦手なのですが、ここのは臭みが全くなく、美味しかった。「ワラサ」が入っていましたが、これってブリの関東名なんですってね。


焼物


主肴は海鮮鍋


こちらは、プリフィクスで好きなものが選べる『心ばかり』というメニュー。名物というビーフシチューを選びました。


食事(ごはん)も数種類から選べます。私は、海鮮鍋を雑炊にしてもらいました。


デザートは、フルーツとソルベ。そして黒糖わらびもち。




2日目の夕食です


食前酒と八寸


光椀

ソラマメと新玉ねぎのすり流し・・・すり流しとは、和風ポタージュですね^^


おつくり


焼物

お魚1匹丸ごとの焼き物!鯵のような魚で、味はあっさりしていておいしい。横にちょこっと和牛ものっていて、なかなか食べ応えありますよ~。


主肴

豆乳鍋。火を入れると、おぼろ豆腐のように豆乳が固まり、ほっとする味わいです。


中皿とビーフシチュー

中皿は、サザエのつぼ焼き。ハーブなども入っていて、ちょっと洋風。
選択肢のある中から、またビーフシチューを選んでしまった・・・。


食事
冷やし若芽うどん。


デザートは果物とソルベ。ゆべし。


2日間のメニューで、内容は違うものでしたが、メニューの流れや全体の量は、だいたい同じくらい。


そして、1品ずつの量はさほどでもありませんが、これを全部頂くと、かなりのボリュームです。


2日間とも、2時間ほどかけて、お酒も飲みながらいただきましたが、ま~・・最後は動けなくなるほど満腹になりました^^;


うーん・・・もしかして、普通は残すもの?
でも、丁寧に作られた料理を残すって、抵抗あるんですよ・・・。結局ぜんぶ食べちゃった。


温泉旅館の部屋食で、1品ずつの会席というと、なかなか優雅に見えますが、実際はコレ↓


TVを見ながら、だらだら食べているのです。
自宅とどう違うんだろう・・。


ま、まあ、でも、上げ膳据え膳で給仕してもらって、ご馳走が出て来る上、他人が作った作品(旅館の食事は作品です)を頂けるのですから、全然違いますね!


ここは、朝食も良かったです。


朝食は個室食事処で、1人でものんびりといただけます。


朝のジュースは、オレンジの容器をそのまま使って。ホントにしぼったままのオレンジが出てきました^^


ちょこちょこと色々なおかずが少しずつ。
焼き魚も、好きな魚を2種類選べます。

そして、朝食にも、しっかりとデザートがつくのです。

食後のコーヒーと甘味で一服。


普段、自宅での朝食は、フルーツとヨーグルトくらいで、ほとんど食べないのですが、旅行に来ると食べますね~・・なぜかするすると入ります。


こちらは2日目。基本メニューは同じかな?


ここは、チェックアウトが11時なので、食後にお風呂に入ったり、少しゴロゴロしたりして過ごせます。


私はチェックアウトの時間ぎりぎりまで、部屋風呂に入ってくつろいでいました^^


これまでも、旅館を選ぶ時は、食事をかなり重視して選んでおりましたが、この宿は「和のオーベルジュ」のコンセプトそのままに、食事に力を入れているようでした。


暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たく。部屋食なのに、それぞれをベストな状態で提供できるのは、やはり食事に拘っているからなのかなあ・・・と。


安くて気軽な宿も好きですが、今回はちょっと贅沢しました^^


そして・・・贅沢はやっぱり良いね~。
またがんばって働こう^^


食べ物だけでだいぶ長くなってしまいました。


次回、最後は、外でのランチと、紫陽花見物を書きます。

コロナ対策しつつの伊豆温泉旅とはどんな?1

温泉旅行こう!多少強引でも行こう!と思い始めたのには、経緯がありまして。


4~5月頃、昨年春からずっと続いていた肩の痛み(最初は腱鞘炎→やがて四十肩^^;)がものすごく辛かったんですよ。


痛み止めを飲みつつ生活していたのですが、肩は鎮痛消炎剤かぶれでボロボロ。夜中に痛みで目が覚めて、痛み止めを飲む・・・の生活をしばらく続けているうちに、もう何が何でも、温泉に行きたくてたまらなくなってしまいました。


冷静に考えると、鎮痛剤でも効かない痛みが、1~2泊程度の湯治で治る訳はないんですけどねえ・・なんだか、温泉に行ったら劇的に効く!って思いこんでいました^^;


そんなこんなで、旅館を取ったのは5月下旬。
まだ、コロナの影響で、自粛生活が続いている最中です。


でも、この頃には、各観光地/ホテル旅館などで、「コロナ対策をした宿泊プラン」が続々と出てきておりました。


私が宿を決める条件として、考えたのは以下の通り↓


①コロナ対策をトップページでうたっており、検温・消毒・マスク・密を避ける・・を、従業員にもお客にも課している旅館。なおかつ、部屋数20以下の小規模旅館。


②部屋に温泉(できれば露天)が引いてあり、食事は個室か部屋食であること。そしてご飯が美味しいところ。


①はたくさんありますが、②は難しい。部屋付露天でもご飯がレストランだったり、個室食でも、温泉が部屋になかったり・・・そして、それらの宿は高い^^;
一人旅で、上記条件を満たして、そこそこゆったり過ごせそうな旅館は、1泊3~5万くらいします。わあ・・・。


仕事もせずに、PCに張り付いて探した結果・・・こちらの宿が条件ぴったり↓



ここね~・・・普通に1人で泊まると、一番狭い部屋でも35000円くらいします。
一人旅は、いずれにしても高くつきますが、旅館はホテルよりも「一人旅」のハードルが高いのです。


しかし、楽天スーパーセールで通常から20%OFFのプランが出ていたのに加え、毎月5/10日は高額旅館が5%OFFになること。持っていたありったけのポイントを使ったことで、通常35000円が23000円に!


ここに2泊しました。

全室17室の、こじんまりとしたお宿。部屋は全て露天風呂付きです。


ウェルカム抹茶。

その場で女将さんがたててくれます。


お部屋も素晴らしかったですよ。
旅館の中で一番小さな部屋でしたが、1人で泊まるにはちょうど良いサイズで、


お風呂ももちろん源泉かけ流し。


湯舟は小さめで、1人で入るのにちょうど良いサイズ。


お風呂には窓がなく、そのまま屋外なので、半露天といった所でしょうか。宿泊中、持参したタブレットで映画など見ながら、何度も入りました。


ちなみに、他にも大浴場と、貸切風呂があります。

宿のHPから


全室露天付きの旅館なためか、あまり大浴場を利用している人がおらず、私が入った時は、毎回貸切状態でした。


そして、こちらの貸切風呂。

予約の必要はなく、空いていれば勝手に何度も入れるのですが、ここも良かった~。


周囲が竹林に覆われた露天で、とっても静か。横に小川が流れているらしく、水の流れる音がして、すごく良い雰囲気でした。


湯舟から上を見上げると、こんな感じ


共立リゾート系列のこの旅館、以前同系列の他の旅館に泊まった時も思いましたが、ちょこちょことプレスアルファのサービスがあって、なかなか好印象です。


お風呂上りの飲み物サービスがあったり、夜にラーメンのサービスがあったり・・


↓大浴場を出た所に、ヤクルトだのビン牛乳だのを、置いてくれていました


私はこの湯上りコーヒー牛乳だけをぐびぐび飲んでおりましたが、「旅行ではめちゃ食べる!」って人には、この手のサービスは受けると思う。


ビンのコーヒー牛乳なんて、ものすごく久しぶりに飲みました^^


ちなみに・・


お部屋の冷蔵庫に、人数分のビールと水も、サービスで入れてくれております。私はビールを飲まないので、2泊2本分とも手つかずでしたが、好きな人には嬉しいサービスかも。


・・・続く

ほぼ10か月ぶりくらいに県外に宿泊

何か月か続いていた自粛生活も、ようやく『県をまたいだ移動が解禁』となりましたね。


待ち構えたように(ややフライングで^^;)県外に宿泊してきました。


この前、どこかに泊まったのは、去年の秋に仕事で山梨に行った時だよなあ・・またどこかに行きたいなあ・・・と思い始めていた所に、「コロナ対策してます」という旅館を見つけまして。


いや、この時期、むしろ「コロナ対策していない」旅館を見つける方が難しいかも。
どの施設でも、色々な工夫がされています。


だからと言って、諸手を挙げて(/・ω・)/  出かけて良い訳ではなく・・お客さんの方にも、それなりの注意や努力が要求されるのだと思います。


「誰でもいいから、来てください」とは思っていないでしょう。


本当は受け入れたくないけど、生活かかっているからキケンを承知で踏み切っている訳で←同じ接客業をしている身としての邪推


行くならそれなりの対策を・・・と思って、行って来ました^^;


行き帰りは車で、SAはトイレ休憩1回のみ。
ランチはテラス席のカフェでいただき、宿泊は、温泉付きのお部屋で食事も部屋食・・と、極力他人との接触を減らすべく、努力しまして。もちろん、中居さんとも必要以上におしゃべりはしません。


ホントに、部屋に1人でいる時以外、また、飲食の時以外は、全てマスク着用・・という、異様な旅行風景でした^^;


でも、楽しめましたよ。


今後も、コロナが消えた訳ではないので、注意をしながらの行動が必要になるでしょうねえ・・そして、お金を落として経済を回す事とのバランス。難しい所です。


経済を回す・・・と言えば。


噂の給付金10万円は、皆さまそろそろ入ってきたでしょうか?


当方田舎暮らしの利点か、割と早いうちに入金されまして。


しかしその後すぐ、車と家の税金で、半分以上持っていかれました・・・なんだか、入ってきたものを、またすぐに返したような感じ。


それでも、数万は残りましたので、ネコデザイン型のバッグを購入し、残りのお金は、いつも応援しているシリアのネコ保護団体に寄付をしました。


10万円って・・・すぐになくなるものですねえ・・・( ;∀;)
働いてこの金額稼ぐのは、結構大変ですけどね。


そんな訳で、次は旅行健忘禄を書こうと思います。
ちょうど時期だったので、紫陽花も見てきました。


めちゃキレイでしたよ~。

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

大塚ひかりの古典エッセイです。



以前1度読んだのですが、どうも頭に入りきらなくて、もう1度読んでみました。


七十過ぎても“婚活"!
姥捨て山に捨てられても、みごと生還!
極楽往生したくて、井戸にダイブ!
……昔の老人はやばかった!!


『舌切り雀』『浦島太郎』『源氏物語』…などの
昔話や古典文学に描かれた「老人像」を追い、
「昔の老人の知られざる生態」に迫るユニークな本!
              Amazonより


我々は通常、現在の日本人の事は良く知っていますが、昔の事は意外と知らない・・いや、歴史が好きな人は、小説など読むと思いますが、名もなき庶民が主人公になっている事はほとんどありませんからねえ。


その時代の「普通の」老人がどんな生活で、どんな扱いを受けていたのか、って、意外と知らなかったりするものです。


ざっくりいうと、前近代の老人は、意外と冷遇されていたとのこと^^;


これは・・まあ、仕方のない事でしょうね。


老人や子供、病人など、「弱き立場」にいる人達に対して、公平に扱える社会であるためには、社会全体に、余裕がある必要があります。


また、親や目上の人を大切にすべし、という思想が、日本に根付くまでは、結構な時間がかかっていたと思います。


前近代の日本は、食糧事情もそこまで良かった訳でもなく、庶民も余裕ある暮らしをしていた訳でもなく・・自然と、弱きもの(子供、老人、病人)への当たりは強くなっていたことでしょう。


数年に1度は飢饉や疫病が流行って、頑健な大人でも生き残るのが厳しい前近代、たとえ家族でも、弱きものを助ける余裕もなかったと思います。


いや、おそらく、今の我々の暮らしもまた、未来の日本人から見ると「ずいぶん公平さに欠けた社会なのねえ」と言われる事間違いなしですが。。


それでも、「人はすべからく平等に扱うべし」と多くの人が思っているし、憲法にも書かれている。現実にはできていなくても、法で定められていることは、大きいのです。


話がそれちゃった。


昔の老人は、思ったよりも長生きだったようです。


平均寿命が短いのは、乳幼児死亡率が数値を押し下げているからで、その時期を過ぎると、意外と70~80代まで生きるのも珍しくなかった・・と。


そうすると、年金制度のない庶民の暮らしは、ホントに死ぬまで働くしかない訳でして。


捨て子や姥捨ても当たり前だった昔は、たとえ肉親でも、情だけに頼って生きるのは難しかったでしょう。


昔話の中で、独居老人(または老夫婦のみ)が何かで一発逆転、お金持ちになったり、子を授かったりするのは、現実でもそのような立場にいる人々のロマンというか、夢だったんでしょうねえ。


昔話の中で出て来る主人公は、概ね当時の普通の人達を反映しており、その物語の終わり方に、彼らの夢や希望が託されていた・・・・と著者は言っております。


ちなみに・・


庶民・特に女性にとって、生きやすかったらしいのは、やはり平安時代か江戸時代・・と言った所でしょうか。


平安時代、貴族文化は栄え、庶民は苦労していたと思いきや、意外と平和な時代が続いて女性の地位も低くなく(文学の中では)、また江戸時代は、庶民の文化が栄えた時代。やはり長い歴史の中では、比較的マシだった様子。


当時の暮らしは、古い書物や文学、記録の中から推測するしかなく、また、著者によって"どこをピックアップするか"で見方がだいぶ変わるかもしれませんが、この著者の視点は、個人的には面白かった^^


この人の、他の本も読んでみたいなあ・・・と思える1冊でした。