人生真ん中あたり

長い人生、今がちょうど真ん中あたり。

両親に温泉プレゼント

ちょっと時間が経ってしまいましたが、11月中旬に、両親を連れて伊豆に行って来ました。


昨年から関東に住み始めた両親ですが、あと何回一緒に旅行に行けるかわからないし、元気でいるうちに・・・と、昨年から年に1回温泉をプレゼントする事にしています。


今回選んだのは、私自身も何度かお世話になっている、伊豆伊東の淘心庵米屋さん。



候補は色々あったのですが、


・こじんまりとした小規模旅館であること。


・二間以上の広い部屋があること。


・ご飯がおいしいこと。


・楽天スーパーセールの時に予約すれば、かなり安く泊まれる事


・・・などが決め手となり、こちらを選びました。良く知っている宿なので、失敗もないですしね。


部屋は離れの1階で、和室二間と、広縁がわりのソファスペースがあります。



そして、こちらのお宿は、全ての部屋に客室温泉がついています。


大風呂や貸切風呂もありますが、部屋に温泉がついていると、高齢の親も温泉三昧できるかな~・・・と。


お食事も良かったです。


いつもの通りの、安定した美味しさ。


・・・・ですが。


この食事中に、ちょっといやな話になりましてねえ・・。


せっかくのご馳走でしたが、鍋料理のあたりから食欲がなくなり、ビーフシチューに至っては、残してしまいました。



私には姉が1人おります。


東京から新幹線で4時間以上かかる、遠くの街で一人暮らしをしているのですが、なんやかんや色々あって、私とは疎遠です。もう10年くらい、会っていないかなあ・・・。


姉妹など、近しい肉親と何年も会っていない・・と言うと、「たった1人のきょうだいなんだから仲良くすべし」と言われることがあります。


まあね・・・理想はね・・・。


でも、理由もなく、疎遠になったりはしない訳で。


血が繋がっている。
それだけの理由で、無理をして関係を続ける事はないのではないでしょうか。


おそらく私と同じように、姉も思っていると思います。
だからお互い、連絡を取っていないのでしょう。


でも、両親からすると、姉妹には仲良くしてもらいたいんだろうなー・・


旅館の食事も佳境に入った頃に、父親から「この輪の中に、姉もいればどんなに幸せか」的な話が出てまして。「また家族団らんを再現したい」と。


・・・・父の中で、家族4人で暮らしていた頃は、よほど「良き時代」だったんだろうなあ・・・。


そして、思うのは、この人って、ホントに人の気持ちがわからないんだなー・・・と。


姉も私も、単なる兄弟げんかで10年も音信不通になってるのではないのです。そこに至るまでの、色々な事があったわけで。


私は、たとえ肉親でも、決定的な何かが起これば、関係が壊れる事があると思っています。「血が繋がっている」事は、そこまで安心材料ではありません。


でも、父にそれを説明して、理解してもらうのは無理だろうな・・・。


そもそも、あの不安定だった家庭生活を「理想の家族だんらんだった」と思っているような人です。母が離婚を言い出すまで「夫婦関係に全く問題はない」とも思っていたらしいし(マジか)。


そんなこんなで、せっかくの温泉旅行も、後半はお通夜の帰りのような雰囲気になりました。親孝行のつもりで誘った温泉が、こんな結果に・・・( ;∀;)


父の年齢は80を超えています。


私とは違う人生を歩んでいるし、家庭も別なのですから、今さら「お互いしっかり分かり合う」必要はないのでしょう。
あと何年あるかわからない人生、1つでもいやな思いはしたくないに違いありません。


でも、面と向かって「あの頃は、みんなが幸せだった!」的な発言を聞くと、「なんじゃそら~?!」という気持ちになるのです。


私もまだ、そこまで人間できてはいないのです。



露天風呂から空を眺めると、ちょうど色が変わりつつある紅葉が、とてもきれいでした。


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