人生真ん中あたり

長い人生、今がちょうど真ん中あたり。

猫は、重いものなのです

お客様と世間話をしていて、飼い猫を外飼いしている話を聞きました。


オスネコで、自由きままに外を出歩き、夜は家で休むそう。


ご飯はあげるけれども、トイレは家の中にはなく(どこか外でしている)、去勢していない(喧嘩に負けるから)。


「喧嘩ですごい怪我をして、頭半分腫れ上がっちゃって~(^▽^;)」「怪我の間は家に入れているんだけど、普段は外でトイレしてるから、出たがってねえ・・・鳴くから出してあげたのよ」と。


言いたい事があっても、はっきり言えない接客業の辛さよ・・。


この人は、自分の飼い猫が、他家の庭など決まった場所でトイレして、迷惑かけるだけでなく、猫自身が嫌われて、毒餌をまかれるかもしれない。・・・とは想像しないのかな?


去勢しないってことは、子供を作ってるかもしれず・・・不幸な猫がどんどん増えるのに加担している、とも考えないのかな?


私は、猫は完全室内飼い派です。


いろいろ理由はあるけれど、猫は野生動物ではないので、本ニャンの平安と幸せを考えた時に、飼い主にできる事は、ネコの生涯にあらゆる意味で責任を持つこと・・だと思っています。


考え方は人それぞれなので、自由きままに外で暮らす事、がネコにとっての幸せだ!と思う人の気持ちもわかります。私も若い頃に、それで悩んだ経験があります。


しかし、猫にとって、外は危険がたくさん。


病気・事故、虐待・毒餌、他の猫との喧嘩。
子ねこが増えると、誰かが捨てたり、川に流したり埋めて殺したり(ホントにやる人います)・・・マイナス面をあげればきりがない。


完全室内飼い猫の寿命は16~17年なのに対し、半外猫はその半分くらい・・・と言われているのも、これらの危険をよく表していると思う。


穏やかに長生きする事だけが幸せではない、と言われればそれまでです。


でも、猫の生き方は、飼い主が選択できる事なのにも関わらず、「自由」を一義的に考えて、それに伴う苦痛をネコらに引き受けさせるのは、果たしてどうなのか。


そういう飼い主はえてしてポジティブでありまして・・・
事故で死んでも病気に感染しても、異常者につかまって虐待されても、「自由に楽しく生きられたよね・・」と、割と肯定的に受け止めているように思います。


うちのPちゃんは、保護猫としてうちにやってきました。
保護主さんが捕まえてなければ、野良猫か、良くて地域猫の運勢だったでしょう。


保護主の私への譲渡条件は、完全室内飼いと、去勢手術や医療の実施。
家族全員の了解と住宅事情・脱走防止、その他諸々・・・色々ありました。


本当にPちゃんの幸せを考えているならば、当然の条件だと思います。


誰がその猫の飼い主になるか。


飼い主の価値観はそれぞれ違うと思いますが、猫にとってはものすごく重要な事です。
文字通り、運勢や寿命がガラリと変わる。


昨日のお客様に、もっと重く、重要な事だと思ってもらいたかった。
「外猫は危険なのよ」だけではなく、「猫の全責任は、飼い主が負うものなのよ。」
「軽くない。重いものなのよ。」と、やんわりと伝えられれば良かった。


あ~・・接客業だからって、遠慮するんじゃなかった!


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