1つの結論に持っていかなければならない大変さ
ツイッターを見ておりましたら、気になる記事を見つけまして・・
昨日放映された、NHKのクローズアップ現代
道徳の授業がテーマだったらしいです。
「家庭の中での母親の家事労働が無償なのは当たり前」という生徒たちの中で、1人の男の子が「母親だってお金をもらいたいのでは」という意見を言うと、他の生徒に笑われ、泣いてしまう・・という
恐ろしい内容だったらしいです。←私自身は、番組は見ていない^^;
コワいね・・・同調圧力。
みんなと同じ意見にならなくてはならない・・・という、恐怖の授業です。
男の子の家庭は共働きで、母親が大変な思いをして家事をやっているのを、常日頃から見ていたらしいです。
優しい子で、お母さんに多く負担が行く状況を「おかしい」と思える、まっすぐな目を持っているんだと思う。
道徳の授業では、この子の考えは間違いで、家族は無償の労働や愛情を与えるべき、というのが正しい答え。
1つの答えに持っていかなければならない、教師の苦悩もわかる。
でも、実は答えは1つではない。
家庭の「普通さ」なんて、その数だけ存在しているのだから。
うちも実家が共働きでした。
そして私が中学校に上がった頃には、「夕食当番制」というのが導入され、学生時代は週に1~3回、夕食を作っておりました。
料理が何よりも嫌いな母は、よく私にお金を渡して、自分の当番を変わってもらったりしてたっけ・・・。
それはそれで、変わった家庭だったなあ・・・と、今は思う。
でも、それも有りだよね。
確かに、絶対的に教えなければならない価値観もたくさんありますが(例えば、人を殺すなとか盗むなとか?)、今回の授業のような愛情とか?^^;
これって、正しい回答がありませんよねえ・・。
そういう事を、授業で教えなければならない難しさ・・・!
大多数の意見と違う考えを持つ子が、自分は「間違っている」と思ってしまう事の悲しさ。
この授業で、男の子が「自分は間違っている」と学んでいない事を祈ります。
誰かが、「色々な人の考え方で、世の中が成り立っているんだよ」と教えてあげてほしい。