ミサイル速報メール
今朝の北朝鮮のミサイル発射のニュース。
早朝からJアラートで起こされた方も多かったのでは?
実は私はこのメール通知に気が付きませんで・・。
7時過ぎに起きた時、初めて「ミサイル発射」を知りました。
ツイッターもTVも、ミサイルの話題がたくさん・・
根拠もなく、自分は戦争と無縁で生涯を終える・・と若い頃思っていましたが、今後はあまり楽観視できないのかもしれません。
今回のミサイル問題もそうですが、世界のテロや戦争を見る時、いつも思い出す事があります。
私は若い頃旅行が好きで、結構あちこち出かけて行きました。
中でも、ハードな国は、若く、体力がある時に行くべきだ・・と思い、休暇は温泉よりも、アジアや中東に好んで出かけておりました。
当時も政情不安な国はありましたが、今ほど世界が危険ではなく・・・
行こうと思えばシリアやイスラエルに行く事も、可能でした。
イスラエルは、昔からずっと行ってみたいと思っていた国の1つでした。
何と言っても、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の聖地が1つ場所にある・・という事から、もう行ってみたくて仕方なかった(私自身は無宗教です)。
実際に目にした聖地の感動は置いておいて・・
イスラエルで、私は、「日常の中に、戦争が普通に存在する」というのを目にして、カルチャーショックを受けました。
その場で戦闘行為があった訳ではありません。
ただ、自動小銃を持った兵士が普通にバスに乗り、街中を歩いているといきなり人々が1方向に走り出す(テロの情報でしょう)場面に遭遇し・・
セキュリティーの厳しいはずの空港でも、同じように走って逃げる経験をしました。
ショッキングな出来事に見えます。
しかし、実際の所、かの国の人達にとって、それは日常なのだと思います。
ひとしきり走って逃げて、何もないのが確認されると・・またカフェに戻ってお茶を飲む、等の日常を続けるのです。
強靭な神経!と思うかもしれませんが、生まれた時から政情不安の国に住み、警報や避難が日常であれば、それは日常になるのではないかなあ・・
その時から、私にとって戦争は、ある日急に世界がひっくり返って、日常がガラリと非日常に変わる出来事ではなく・・・
少しずつ日々の生活が変化していき、異常と思われる事が、普通に存在するのが当たり前になっていく・・・
そうして進んで行くものではないか・・・と思うようになりました。
10年前の自分に会って、「10年後、日本の上空をミサイルが飛んでいくよ」と教えたら、それって戦争中なの?・・と聞かれると思います。
何と答えたら良いでしょうねえ・・・
実感として、戦争中ではないのですが。
とりあえず、10年後の日常には、そういう事が起こっているんだよ、そして、ミサイル通過後には、普通に仕事に行くんだよ、としか言いようがありませんね。